トゥガナン村
トゥガナン村は、バリ島東部カランガッサム県にある、バリアガ(*)の村です。
この村は、他の土地とは、少し違った文化、伝統を厳しく守っている村で、今でも女性は村出身以外の男性との婚姻は許されていません。
村は、古くから伝わる独特の方位学に基づきレイアウトされており、長方形の敷地の周囲を取り囲むように堀がめぐらされており、まるで外部からの侵入者を拒んでいるようです。
この村には世界的にも珍しい縦横絣、カンベン・グリンシンが伝わっています。通常の絣は、縦糸か横糸どちらかを染めておりあげられますが、グリンシンは縦糸、横糸とも染められた、ダブル・イカットで、織り上げるのに大変な時間と労力が必要とされています。また、近年人気の草のつるを編んで作られるアタ製品の生産地としても、トゥガナン村は有名です。
観光地としても有名なトゥガナン村がひときわにぎわうのが、例年6~7月に行われるウダバ・サンバ(Udaba Sambah)祭り。上半身裸の男たちが棘のある葉を使って戦うムカレ・カレ(Mekare Kare)や、巨大ブランコで遊ぶ子供たち、珍しい鉄製ガムラン・ゴン・スロンディン(Gong Selonding)の演奏など、他では見られない伝統行事を目当てに島内外から多くの観光客がこのトゥガナン村に集まります。
*バリアガ
バリアガを「バリ島先住民族」と紹介しているガイドブックなどが沢山ありますが、実際はちょっと違っています。
現在のバリ島に見られるヒンドゥー教は、16世紀にイスラム勢力の侵攻によりジャワ島のマジャパイ王国からバリ島に移り住んだ人々により伝えられたジャワ・ヒンドゥー教が元になっています。しかし、それ以前よりバリ島にはジャワ島を通じてヒンドゥー文化が伝えられており、その16世紀以前のヒンドゥー文化を守っている人々の事を外国の学者がバリアガと名付けました。このバリアガの人々が住む村は、このトゥガナンの他にもトルニャン村など数多く残っています。
基本情報
施設名 | トゥガナン村 |
入場料 | ドネーション(寄付) およそ一人Rp10,000~20,000程度 |
アクセス | 公共交通機関はございません。カーチャーターやタクシーなどをご利用ください。 クタエリアから、車でおよそ2時間、ウブドエリアから1.5時間 |
開館時間 | 08:00~17:00 |
休館日 | ニュピ・宗教行事がある場合は、入村が制限されることがございます。 |
その他 | 村内で売られているグリンシンやアタ製品は定価はなく、交渉により値段が決まります。 服装に関する決まり等はございません。 |
マップ
ご案内&フォト
車はトゥガナン村入口の駐車場までしか入れません。入口受付でドネーションを支払い入村します。
村に入って最初に目につくのは、大通りの真ん中にある大集会場
集会場の前には、村人によるお土産品の実演販売所があります
大通りの真ん中には、作業小屋や倉庫などが並び、大通りに面して家が並んでいます
家畜の牛も自由に村の中を散歩しています。
家に入ると中は、グリンシンやアタなど特産品が売られています。
アタ製品を買われるのなら、駐車場に並ぶアタ製品の専門店の方が、品ぞろえも豊富で、おススメです。
